東京都目黒区上目黒2丁目42-11
グレイス中目黒1F
03-6412-8188

糖尿病内科

糖尿病内科について

糖尿病内科について

糖尿病内科は、糖尿病を発症している患者様、もしくは糖尿病予備軍(糖尿病の気がある)とされる方を対象にしており、糖尿病生活習慣病の検査や治療を行う診療科です。健康診断でメタボリックシンドロームと指摘された、血糖値が高いと言われた、という方などもお気軽にご相談ください。

このような症状の方には受診をお勧めします

  • 健診等で「血糖値の異常」を指摘された
  • このごろ目立って太ってきた、もしくは急に痩せた
  • いくらでも食べられる
  • 急に甘いものがほしくなる
  • よく食べるのに痩せる
  • ひどく喉が渇く
  • 尿の回数が多く、量も多い
  • 体がだるい
  • 下腹部が痒い
  • 手足がしびれる
  • 足がむくむ
  • やけどや怪我の痛みを感じない など

糖尿病内科の主な対象疾患

糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、痛風、肥満症 (糖尿病以外の疾患に関しては)

生活習慣病はこちら

糖尿病とは

糖尿病は、血糖値(血液中の糖分(=血糖)の濃度)の高い状態が続く病気です。血糖は人が活動するためのエネルギー源(ガソリンのようなもの)として働くので絶対に必要でな物ですが、エネルギーとして使い切れずに余った糖分は体に悪影響を及ばします。糖分が多くベタベタとしたジュースを思い浮かべて下さい。余った糖分は血液をベタベタ(ドロドロ)にし、このドロドロの血液は血管の壁にくっついたり血管の中で固まったりすることで様々な症状をもたらします。これが糖尿病です。

血糖値が高いだけでは多くの場合は人は何も感じません。そのため糖尿病の初期の段階では症状が何も無い事も多く、気づくことがなければ多くの場合、血糖値が高い数値を維持し続けるということになります。その間にドロドロした血液が血管を硬くしたり詰まらせたりする事で動脈硬化を促進させ、細小血管で起きる様々な合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害など)や大きな血管で起きる大血管障害(心筋梗塞、狭心症、脳卒中、閉塞性動脈硬化症など)を招くようになります。また、歯周病のリスクが増えたり免疫力が低下して感染症に罹りやすくなったりします。

糖尿病のタイプについて

糖尿病は主に4つのタイプに分けられます。それぞれのタイプは下記の通りです。

1型糖尿病

膵臓にあるインスリン※を産生する細胞が何らかの原因で破壊されることで、インスリンが分泌されなくなる状態が1型糖尿病です。肥満と関係なく発症すると言われています。

以前は10歳未満の小児や若年層に患者が多いことから、「若年型糖尿病」と言われていました。後に成人でも発症することが判明したことで、現在の疾患名となりました。日本での年間発症率は、10万人あたり1~2名ほどと言われています。

※インスリン:膵臓から分泌されるホルモンの一種。食事(主に糖質)を食べるなどして血糖値が上昇すると膵臓から分泌され、増えた血液中の糖分を組織に取り込ませることで血糖値を下げる働きをする。

2型糖尿病

糖尿病患者全体の9割以上を占め、成人で発症する場合、ほとんどがこの2型糖尿病です。

遺伝的要因のほか、日頃の不摂生な生活習慣(エネルギーの過剰摂取、運動不足、肥満)、ストレスなどの原因でインスリンの分泌が不足あるいは低下する、またはインスリンの働きが悪くなるなどして発症すると考えられています。初期症状はほとんどみられませんが、そのまま放置すると徐々に全身の血管や神経が障害され、様々な合併症を引き起こします。

2次性糖尿病(特定の原因があって起こる糖尿病)

遺伝子異常や特殊な病気(内分泌疾患や膵疾患、ウイルス感染など)、あるいは薬剤・化学物質の影響などが原因で起こる糖尿病が2次性糖尿病です。

妊娠糖尿病

完全なる糖尿病ではありませんが、妊娠時はインスリンの働きを弱めるホルモンが胎盤から多量に分泌されるようになります。そのため、高血糖状態に陥りやすく、糖代謝異常の状態になります。この状態が妊娠糖尿病です。

糖尿病の検査

健康診断での結果や患者様の症状などから糖尿病が疑われる場合は検査を行います。診断にあたっては、血液検査をはじめ、経口糖負荷試験などによる慢性高血糖•インスリンの分泌不全や作用不全の確認、症状、臨床所見、家族歴、体重歴などを参考にして、医師が総合的に判断します。

なお、糖尿病は初期の状態であれば自覚症状がほとんどありません。そのため患者様の病状を把握するためには血糖やHbA1c※(ヘモグロビン・エーワンシー)の値を定期的に検査していく必要があります。当院では、院内迅速検査にて受診時にHbA1cの測定が可能です。

※HbA1c
血糖値が高くなると、ブドウ糖が赤血球中のヘモグロビン(Hb)と結合します。これがHbA1cと呼ばれるもので、血糖値が高ければ高いほど、この値も高くなります。HbA1cは過去1~2ヵ月における血糖の平均的な状態を示すと考えられています。HbA1c値は糖尿病治療において最も大切な管理指標となっており、合併症の進行との関連性も深く、正常値は5.8%未満です。現在のところ糖尿病の治療の際には7.0%未満(国際標準値)が一応のコントロールの目安となりますが、患者様の年齢や合併症、ライフスタイルによりコントロール目標は異なります。

治療について

治療は1型と2型では少々異なります。1型糖尿病の治療では、主にインスリン注射(インスリン療法)になります。これは体の外からインスリンを補うことで、健常な方の血中インスリンの変動をできるだけ忠実に再現するという治療法です。適切な補充により血糖値のコントロールができるようになり、発症前と同様の生活を送ることができます

2型糖尿病の治療でも1型同様に血糖値を正常に保つことが治療の目的になります。ただ1型と違ってインスリンが全く出ないわけではないので、まず食事療法(適正な量のエネルギー摂取と栄養バランスの良い食事など)と運動療法(ゆったりと全身の筋肉を使う有酸素運動など)による生活習慣の改善を行うことで血糖値をコントロールできるように努め、同時に体重や血圧、血中脂質も良好な状態を保つように指導します。
生活指導後にも血糖のコントロールが不十分であったり、患者様のライフスタイルから生活改善に困難な部分がありお薬の助けが必要だと判断した場合には薬物療法を併用します。薬物療法として、血糖降下薬の服用やインスリン製剤等の注射による治療を行います。糖尿病を完治させるのは非常に困難ですが、それぞれの患者様の体の状態やライフスタイルに応じた薬物の組み合わせの選択により、血糖値のコントロールが可能になり、糖尿病を起因とする様々な合併症を防ぐことができます。

なお、当院では食事療法や運動療法の管理、日頃の不摂生な習慣を改める生活指導も積極的に行っています。管理栄養士による栄養指導、医師によるインスリンまたはGLP−1受容体作動薬の自己注射指導、血糖己測定指導が可能です。血糖のコントロールは長期間に及ぶことが予想されますので、10年先、20年先も見据え、患者様それぞれに合うオーダーメイド治療を提案していきます。詳細な内容をお聞きしたいという方は、お気軽にご相談ください。

クリニック概要

診療科目
内科・糖尿病内科・内分泌内科・小児科
住所
東京都目黒区上目黒2丁目42-11
グレイス中目黒1F
アクセス
東急東横線 / 中目黒駅 徒歩7分
TEL
03-6412-8188
休診日:日曜・祝日土曜午前 9:00~13:00
診療時間
9:00〜12:00 /
15:00〜18:30 / / /